看護師がアセスメントを苦手に感じる理由は大きく分けるとデータ収集不足と患者への接し方の問題に分けられます。データ収集不足は患者の状態を観察する時間が足りないことで起こる問題です。アセスメントを行うだけのデータが足りないため、必要な事柄をまとめることができません。結果、アセスメントそのものが成り立たない状態に陥ってしまいます。この時に過去の事例を当てはめたり、推測で書き足すのはありがちなミスです。患者への治療の方向性を正しく決めるのではなく、アセスメントそのものを重視する姿勢がこのようなミスを招きます。アセスメントは治療の方向性を決める手段に過ぎず、医療の本質ではないことを認識しなければいけません。
患者への接し方に問題があるとアセスメントも良い結果にはなりません。患者へ接する際に高圧的だったり、馴れ馴れしい態度を取るのは看護師としての資質に難があると見做される可能性があります。患者と看護師の立場に上下は無く、治療する側とされる側は対等であることを認識しながら誠実な姿勢で接することが重要になります。患者との信頼関係がしっかりと築かれていることが、質の高い正しいアセスメントを行う必須条件と言えるでしょう。一朝一夕にできることではないので、日頃から自身の勤務態度を省みる姿勢が求められます。患者の尊厳を尊重しつつ、短時間で状態を正しく判断できる観察眼を持つこともアセスメントを正しく行うためには必要なことです。
◎必見!アセスメント上達のポイントをまとめたサイトがありました◎